精緻な技工、意表をつく意匠、豊かな情感など、日本の伝統的工芸品は、まさにクール・ジャパンの源流をなすものです。工芸品の多くは、江戸期から戦後に至る時期、欧米に輸出され、その芸術的な価値を世界中から認められてきた歴史を持ちます。
しかし、伝統は絶えず新しい感性によってブラッシュアップされなければなりません。伝統は固定的なものではなく、常にその時代の精神を取り入れることで永続する命を得てきたからです。
「伝統的工芸品デザイン・コンペティション」は、伝統工芸の世界に「今」の感性を注ぎ込むために開催します。
応募資格は問いません。デザイン画での選考を行い、優れた入賞作を、実際に伝統的工芸品の産地で製作します。
なお、東日本大震災の被害からの復興に少しでも寄与できるよう、第1回については提携産地を東北・北関東に求めます。
このコンペティションによって、新鮮な表現と感性が工芸の世界に加わり、伝統美を、より多彩で豊饒な内容で継承していけるように望みます。
主催 伝統工芸美普及協議会、世界遺産劇場実行委員会
後援 東北経済産業局、関東経済産業局、東北伝統工芸士会、各産地組合、読売新聞社
助成 復興庁
応募資格は問いません。どなたでも応募できます。
A漆器―木や紙などに漆を塗り重ねて作る工芸品。椀、盆、重箱、文箱、花器、家具など。
B木工品―木材を加工して作る工芸品。箪笥、机、箱物、茶筒など。
C陶器―粘土を原料とし、釉薬を用いて作る工芸品。食器、花器、茶器など。
D鋳物―金属を加熱加工して作る工芸品。茶釜、鉄瓶など。
〒住所・氏名(ふりがな)・電話番号・年齢・職業を記入した申込書(形式自由)を同封のうえ、 製作する作品の見取図デッサン(原寸以上・着色・A4以上の画用紙等を使用)をコンペティション事務局に郵送で提出。必要に応じて展開図、正面図、立面図、側面図、部分図なども原寸以上で描き提出すること。
※デジタルで作成した場合はプリントアウトしたものを提出すること。
※1人何点でも応募できるが、応募点数と同じ枚数の申込書を同封すること。
〒102‐0075東京都千代田区三番町28-5-101 伝統工芸美普及協議会事務局(SAP内)
延長しました 平成25年1月25日事務局必着
東京出身。東京大学文学部国文学科卒業。同大学院博士課程修了。久松潜一に学び、30代で博士論文『万葉集の比較文学的研究』により1963年第15回読売文学賞受賞。以後日本古代文学の中国文学との比較研究を始める。奈良県立万葉文化館館長、京都市中央図書館館長ほか、平城遷都1300年記念事業協会理事も務めた。NARA万葉世界賞・親鸞賞・読売あをによし賞・大阪文化賞・山片蟠桃賞各選考員、高志の国文学館館長。
1944年大連生まれ。67年東京大学文学部美術史学科、79年筑波大学専任講師、85年東大文学部考古学研究室助教授、91年教授(文化交流)、学部長、副学長を経て、08年東京国立近代美術館館長。現在、国立西洋美術館長、(独)国立美術館理事長。77年「エウローパの舟の家」で地中海学会文学受賞、91年「古代都市ローマ」でマルコ・ポーロ賞、浜田青陵賞受賞、93年『皇帝たちの都ローマ』で毎日出版文化賞受賞。06年紫綬褒章受章、07年日本学士院会員。
1983年旧文部省宇宙科学研究所助手、1988年助教授、2000年教授。2010年現在、(独)宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(ISAS/JAXA)宇宙航行システム研究系)教授、研究主幹、月・惑星探査プログラムグループプログラムディレクター。「はやぶさ」プロジェクトマネージャー。著書に『はやぶさ、そうまでして君は~生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話」(宝島社)ほか多数。青森県出身。
1940年東京都生まれ。写真家。日本大学芸術学部写真学科卒業。在学中より新進写真家として頭角を現し、第1回APA賞等数々の賞を受賞。1968年よりフリー。山口百恵や宮沢りえ、ジョン・レノンとオノヨーコなど、その時代を代表する人物を撮り続け、「激写」や「シノラマ」など新しい表現方法と新技術で常にその時代を切り撮り続けている。
1940年、神奈川県横浜市に生まれる。アートディレクターとして、日本の広告デザイン界の歴史に残るCMポスターを多数制作。日本を代表するアートディレクターの一人、広告・タイポグラフィ制作の第一人者として評価されている。2002年、トンパ文字掛軸の新作で東京ADCグランプリ受賞、2002年秋、紫綬褒章受賞。東京タイプディレクターズクラブ(TDC)理事長、東京ADC委員、JAGDA理事、国際グラフィック連盟(AGI)会員、デザインアソシエーション会長、東京造形大学・京都精華大学客員教授。
CGアーティスト、東京大学大学院情報学環教授、「霧島アートの森」館長。1952年種子島生まれ。1998年より東京大学教授。1975年から生物の成長に基づく「グロースモデル」による独自のCG作品世界を確立、現在も国際的に活躍中。
昭和57年、カタログ通販会社の夢みつけ隊株式会社の創業期より参画。平成12年JASDAQ上場。平成17年に関連会社の㈱夢隊ファクトリィー代表取締 役就任。通信販売、商品開発、マーケティング、MD、編集、プロモ−ションなどを中心に事業展開。平成20年㈱ものづくり研究所を設立し、商品開発・販路 支援・街づくりなどのコンサルティングをはじめ全国の地域資源の掘り起こしとブランディングを手掛ける。ビジネスマッチング、セミナー、講演会多数。新潟 産業創造機構「IDESデザインコンペ審査員」、静岡県中小企業中央会「目利き商品開発事業審査員」、経済産業省関東経済局「地域資源活用、農商工連携事 業等」評価委員。地域活性学会会員。
古谷たまみ 17歳(学生:石川県立工業高校デザイン科) 『天体観測(菓子器)』
神戸恒雄 64歳(デザイン事務所) 『四季の突き出し皿』
大杉和美 32歳(デザイナー) 『文机』
天野雅史 83歳(木工ロクロ業) 『花火文様盛器/香炉/網目文様盛器/網目文様盛器』
鈴木紗穂 20歳(学生:京都伝統工芸大学) 『吊り香炉』
四ツ目知子 22歳(学生:京都伝統工芸大学) 『黒陶花瓶』
中野秀史 40歳(学生:京都伝統工芸大学) 『亀注器』
野村悠 29歳(デザイナー) 『ワインオープナー』
全3回の審査により、4部門において各々入賞作品を2点ずつ決定。
第1次審査: | 各産地組合の伝統工芸士による審査(品評) | 1月15〜23日 |
第2次審査: | 事務局による審査(各部門約10作品選出) | 1月25日実施 |
第3次審査: | 選考委員会による審査会 | 1月30日実施 |
総計91作品応募
漆器:29作品、木工品:19作品、陶器:36作品、鋳物:7作品
[職業] |
|||||
|
漆 |
木工品 |
陶器 |
鋳物 |
合計 |
学生 |
19 |
6 |
31 |
2 |
58 |
デザイナー |
2 |
1 |
0 |
1 |
4 |
会社員・自営業等 |
3 |
7 |
2 |
1 |
13 |
無職・主婦など |
4 |
4 |
2 |
1 |
11 |
無記入 |
1 |
1 |
1 |
2 |
5 |
合 計 |
29 |
19 |
36 |
7 |
91 |
[年齢] |
|||||
|
漆 |
木工品 |
陶器 |
鋳物 |
合計 |
10代 |
14 |
2 |
22 |
1 |
39 |
20代 |
4 |
1 |
6 |
1 |
12 |
30代 |
2 |
4 |
2 |
0 |
8 |
40代 |
0 |
0 |
2 |
1 |
3 |
50代 |
2 |
5 |
1 |
1 |
9 |
60代 |
6 |
3 |
1 |
1 |
11 |
70代 |
1 |
2 |
1 |
1 |
5 |
80代 |
0 |
1 |
0 |
0 |
1 |
90代 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
無記入 |
0 |
1 |
1 |
1 |
3 |
合計 |
29 |
19 |
36 |
7 |
91 |
精密な技工、意表をつく意匠、豊かな情感など伝統的な魅力を持ちながら、今までの工芸界に新しい風穴をあけられる、パッションや力を持った作品を評価。